昨日に引き続き「アンナ・カレーニナ」を読んでいる。
今日は中巻の270Pまで読んだ。 前半はリョーヴィンの記述に費やされた。 貴族であるリョーヴィンが農作業を手伝ったときに 最初は上手くできず農民に冷ややかな眼で見られるも、 そこから段々と上達していく様はほほえましかった。 心の中で思わず応援してしまった。 いやー、彼はいいねぇ。 幸せになってもらいたいものだ。 場面が変わって、 アンナはヴロンスキーとの不倫をついに夫に暴露してしまう。 夫はショックを受けつつも、世間体を気にして アンナが情夫と会わないことを条件に、 このままの夫婦関係を続ける事を提案する。 一方、アンナはヴロンスキーが 「夫と子供を捨てて俺に付いて来い。そしてどこか別の場所で新しい生活を始めよう」 というような事を言ってくれることを期待する。 しかしヴロンスキーはそこまでの決意がない。 いやー、それにしてもドロドロしてきましたねぇ・・・。 みんな自己保身ばかりを考えている。 だけどまぁ、夫の出した条件に従って生きていく事はアンナでなくとも不可能だろう。 不倫がばれてギスギスしている家に、夫に負い目を感じながら暮らしていくのは地獄だ。 結局アンナは夫の条件を破り、ヴロンスキーを家に入れてしまい、 それが夫にばれてしまう。 夫はついにキレて離婚を決意する。 ここで悲惨なのが、ヴロンスキーのアンナに対する愛情がかなり薄れてしまった事だ。 この後、夫に離婚を突きつけられた上に、ヴロンスキーに捨てられるのだろうか? 自業自得とは言え、少し同情心が沸いてきたかも。 それにしても、夫がキレてアンナに離婚を宣言するかなり緊迫した場面で、 夫が興奮して「・・・苦しんでも」という言葉をちゃんと言えず、 「くり・・・くり・・・くりしんでも」と言ったのには爆笑した。
by komuro-1979
| 2004-08-22 03:34
| ロシアの小説
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