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「桜の園・三人姉妹」 チェーホフ 新潮文庫

戯曲文学に初挑戦。
一冊に「桜の園」と「三人姉妹」が収録されている。

「桜の園」は正直イマイチだった。
まず登場人物が覚えられない。
何でロシアの小説は人の名前が覚えにくいのだろう?
ガーエフ(レオニード・アンドレーエヴィチ)愛称リョーニャ???
一人3パターンも覚えられんて。ほんとに。
ただでさえ覚えにくいのに、最初の10ページで10人出てくるからもう大変。
「桜の園」は100Pしかないため、
登場人物の把握にあたふたしているうちに、いつのまにか物語が終わってしまったという感じだ。

没落していく貴族階級の哀愁を描いているのだが、
登場人物たちにあまり悲壮感が感じられないために、
読んでてそれほど「哀愁」を感じる事ができなかった。
だが、それが狙いなのかもしれない。
実は抜き差しならぬ状況にあるのに、それに気づかず、もしくは気づこうとせず
目先の享楽に目を奪われて、やがて凋落する。
そういう貴族の生活を皮肉っているのかもしれない。

「三人姉妹」は単調な田舎暮らしをしている三人姉妹が
生きる意味を見出す過程を描いた作品。
「桜の園」よりはマシだが、うーん・・・。
やっぱりこれも面白さが分からないなぁ。
確かにいくつか印象に残る文はあったが・・・。
自分には合わなかった。


<オススメ度>★★
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by komuro-1979 | 2004-08-30 21:21 | ロシアの小説

「林檎の樹」 ゴールズワージー 新潮文庫

薄い本だったので3時間ぐらいで読めた。
いやー、ほんとにすばらしい小説だ。
せつなくて、心が痛い。
これを読むと、この先、中途半端な恋愛小説じゃ満足できなくなりそうだよ。
(このすばらしい小説を薦めてくれたむーちょさんに感謝します。)

小説の構成は今→過去を回想→今となっている。
冒頭部分、物語の本筋とは無関係と思われた哲学的な記述。
それが過去をたどり今に戻ってきた時に
初めてその必然性が分かるようになる。
最後まで読んだ後、思わず冒頭部分を読み返してしまった。

物語はとても切ない。
最後の方でミーガンの話を聞いている主人公のやるせない気持ちが
繰り返される「それで?」というフレーズに現れていて、心を打った。

作者は自然の描写がとても上手いと思った。
頭の中にイギリスの田舎の風景がありありと浮かび、
小説の主人公と同じく、自然のすばらしさに感激した。
こういう体験は初めてだ。

ただ、欠点とは言わないが思ったことは、
アマゾンの書評で誰かが言っていたように、「物語が完璧すぎる」ことだ。
上手くは言い表せないが、一例を挙げれば、上述した物語の構成だ。
冒頭で実はすべてが簡潔に語られ、それを裏づける形で
物語が進んでいるように思えるのだ。
別に悪くないんだけどね。
少し人工的すぎるといえばそうなのかなぁ・・・?

まぁ、それはともかく。
この小説は一読の価値ありです。超オススメします。
本を読む際は巻末にある訳注の1,3,8,9は必ず読んでくださいね。
あと解説もすばらしいです。ブログに書きたかったことの大部分がそこに書かれてました。


<オススメ度>★★★★★
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by komuro-1979 | 2004-08-29 23:08 | イギリスの小説

「赤と黒」を読了!

「赤と黒」を読み終わった。

この小説の面白さは主人公の魅力にあると感じた。
・・・出世欲と自尊心の固まりのような男だが、時折、良心の呵責に苛まれる。
天才的な頭脳を持ちながらも幼稚なミスをする。
冷静なようでいて、極めて情熱的で激しい恋愛に陥る。
このようにとても人間的で、好感が持てた。

ところで、解説読んでびっくりしたけど、
あのラスト付近の事件は実在の事件をモデルにしているとは思わなかった。
人の恋愛感情の不思議さ?の様なものを考えさせられた。
(ネタバレになってしまうので詳しく書けないのが残念・・・)

マルチドが可哀想だったなぁ・・・。
最初はわがままで気まぐれで自尊心の強い、
女の人の嫌な部分を集めたような人間だと思っていたけど、
ジュリヤンに恋する様子を可愛く感じだしたところだったので
あのラストにはさすがにちょっと同情した。

あと、印象に残ったのは
マルチドの気を引こうと、ある人の忠告に従った作戦を実行する部分か。
こんなんで上手くいくの~??と思ったが、
段々と作戦通りの展開になっていく様子は面白かった。
そして、ジュリヤン自身がこの作戦を内心馬鹿らしく思っているために
イマイチやる気がなく、注意力が散漫であるが故に起こしたミスがまたウケた。


面白かった。
あまり堅苦しくなく、肩肘張らずに読める。
最後の方で主人公が見せた愛と、起こした事件についてはいろいろ考えさせられる。

海外の文学作品と聞いただけで尻込みしてしまうような方に
ぜひとも読んで欲しいです。


<オススメ度>★★★★
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by komuro-1979 | 2004-08-29 03:06 | フランスの小説

「赤と黒(下)」を読書中

上巻を読み終わって、下巻のP141まで読んだ。

いやー、なかなか面白い。
小難しい哲学的会話があまりないからスラスラ読める。
主人公ジュリヤンが出世していく様は読んでて気分がいいね。

読んだ部分で特に面白かったのは、
ジュリヤンが神学校で過ごした所か。
司祭になり神につかえようと志す者たちの心のさもしい事!
異質な者を排除し、自分より才ある者を嫉む。
心の清らかな者が集まるべき場所なのに、
現実社会の汚い部分丸出しだった。
そんな中で、目立つ事により周囲の不興を買わないよう、
天才肌のジュリヤンが周りの凡人に合わせ
お馬鹿な振りをしようと試みるも裏目に出る様子はユーモラスだった。

この作品は全体的にユーモアにあふれていて読んでて楽しいね。
特に主人公の内心での毒舌ぶりが笑いを誘う。
明日中には下巻を読み終われそうだ。
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by komuro-1979 | 2004-08-28 03:32 | フランスの小説

ラーメン

今日は秋物の洋服を見てこようと思い、都心に出かけた。

昼食を池袋で済ませようと考えて、
最近よく行くようになった「ラーメン名作座」(http://www.meisakuza.com/)の
いずれかの店に入ろうと思った。

いざ名作座のある付近に来てみると、午後2時半を過ぎていたのにかなりの人。
ほとんどの店が順番待ちで、けっこうな行列ができている店もある。

・・・ちっ

いつもはこの時間は空いているのに
行列ができている原因は昨日のテレビ番組のせいだ。
昨日の夕方のニュース番組で、
「ラーメン名作座」を扱っていたのを俺は偶然見たのだ。

「くそぅ。お前らそんな簡単にテレビの影響を受けるんじゃねよー、このばかちんが」と、
心の中で思いつつ、店に入るのを諦めて松屋で食事を済ませたのだった。

ああ、ラーメンが食いたかったよ・・・。
客が常連さんばかりのこじんまりとした店が
テレビの取材を断ったりするのが分かった気がした。
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by komuro-1979 | 2004-08-27 04:27 | 日記

スタンダールの「赤と黒(上)」(新潮文庫)を読み始める

えー、結局次に読むのはこの本に決めました。
今日は上巻の138Pまで。

気づいた事は、章立てがとても多いこと(138Pですでに16章)。
そして章ごとに場面が変わるから、テンポが早く感じる。
また、章の始めに章の題名とそれに関連する格言や他の小説からの引用がなされていて、それを読むのも楽しい。
最初は翻訳文独特の読みにくさを感じたが、
読み進めていくにつれてあまり感じなくなった。

主人公ジュリヤンは女っぽくて弱々しく、美しい外見をしているが、
内面は虚栄心と出世欲に満ち、高慢な心をもっていて、かなりのギャップがある。
外面的には偽善的な態度をとりながらも、内心では常に毒づいているのが面白い。
彼はナポレオンに心酔し、英雄主義からレーナル夫人を誘惑しようとするのだが、
自身の恋愛経験のなさからくる下手くそな恋愛戦略によって
同じく恋愛経験のないレナール夫人が動揺する様子が滑稽で読んでて楽しい。

うん。とっつきやすい小説だ。
「アンナ・カレーニナ」よりも読みやすく感じるな。
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by komuro-1979 | 2004-08-27 03:39 | フランスの小説

難しいね

シンクロは銀メダルか・・・。
今度こそ金をとって欲しかったんだけど、ロシアはやっぱり強かった。
本人たちが一番無念だろう・・・。お疲れ様と言いたい。

読書、次は何を読もうか・・・?
買った本を読みきらないうちに、
次から次へと本を買ってしまうから
読んでない本がたくさんあるんだよなぁ・・・。
おまけに昨日ネットで4冊ほど注文してしまったし・・・ (;´Д`A ```

それにしても読書感想文って難しいな。
本の内容を理解する能力が乏しいから、
自分のアホさ加減をさらけ出しているようで
書き終わった後、すごい恥かしい気持ちになるよ。

おまけに文章力もないし。
たいした文章じゃないのに
書くのにすごい時間がかかるんだよなぁ・・・。

・・・はぁ。
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by komuro-1979 | 2004-08-26 03:40 | 日記

「アンナ・カレーニナ」をようやく読了!

ふう。長かった・・・。
ようやく読み終わった。
下巻だけの感想はあまり意味がないので、全般的な感想を。

<技術的な部分の感想>
作者は登場人物の感情の変化をしつこく、かつ細かく描写していたと思う。
それは特に会話部分に顕著で、相手の発する言葉の一つ一つに
喜んだり、悲しんだり、困惑したりする様子を一々書いていた。
これによって、登場人物の人間像の把握が容易になるとともに、
人間らしさを感じることができたが、
一方でコロコロ感情が揺れ動く様を読まされるので、
少しそれにウンザリする事もあった。

<内容についての感想①>
やっぱり一番印象に残ったのは、アンナのヴロンスキーへの愛の深さだ。
アンナの嫉妬心からくるヴロンスキーに対する言動は
あまりにわがままで幼稚とも思えた。時には腹立たしかった。
しかし、それはヴロンスキーへの愛の深さからくるものだった。
アンナはその愛の深さ故に、ヴロンスキーの些細な言動に嫉妬し、困惑し、悲しみ、
さらには憎しみまで抱き、挙句の果てにヴロンスキーを苦しめるために自殺をしてしまう。
・・・すごいの一言。
ここまで他人を深く愛する事が、果たして自分にできるのだろうか?

<内容についての感想②>
物語の最後の方でリョーヴィンが、
「善とは何か?」という問いを立てて自問自答していたが、
ちょっと難しくてよく分からなかった(アフォですから・・・)。
彼の出した結論を自分なりにまとめてみると、
「善は理性によって与えられるのではないので、
その解答を哲学や唯物論や科学に求めても無駄であり、
その解答を与えてくれるのは実生活そのものである。
すなわち、実生活の中で培われた「何が良くて何が悪いか」という知識こそが
「善」の判断基準を教えてくれるのであり、
その知識は神によって啓示されたものである。」

う、う~ん・・・。
自分で書いてて良く分からんなぁ・・・。


感想はこんなところです。
文章は読みやすく、内容も最後のリョーヴィンの自問自答部分と
時代背景に関する部分以外は分かりやすかったと思う。
ページ数の多さに我慢できるのならば、ぜひ読んでみて下さい。

<オススメ度>★★★★
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by komuro-1979 | 2004-08-26 03:02 | ロシアの小説

ふと思った

連日の明け方までのオリンピック観戦で体調がもともと悪いうえに、
二日酔いのために、読書が進まなかった・・・。
それでもなんとか明日中にはアンナ・カレーニナの下巻を読み終わりそうだ。

オリンピックの野球で日本が負けてしまった。
オーストラリアってそんな強いの?
キューバと決勝で対決することを予想していただけに残念だ。

どうでもいいことだけど、
長嶋監督は日本の病院に入院しているのに、
野球の日本代表を「長嶋ジャパン」っていうのはどうなのかなぁ・・・と、
ふと思った。

ついでにこれまたどうでもいいことだけど、
テレビではやたら東京オリンピックの時と金メダルの数を比較し喜んでいるが、
あの時から今回のオリンピックまでの間に
競技種目数がだいぶ増えているはずだから、
比較にはあまり意味がないんじゃないかとふと思った。

最後に、柔道の野村選手の3連覇とハンマー投げの室伏選手の銀メダルは
もっと誉められてもいいんじゃないかと思った。
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by komuro-1979 | 2004-08-25 03:39 | 日記

飲み放題

昨日から今日の朝にかけて友達と2人でカラオケに行ってきた。

時間はフリータイムにして、お酒の飲み放題をオプションとしてつけた。
午後8時に店に入り、朝4時まで歌いまくってきたさ。

ところで、
お店の案内には「酒は1500円で2時間飲み放題」と書かれていた。
2人とも酒に強いので2時間では飲み足りず、
飲み放題をさらに延長しようということになった。
部屋の電話をかけて延長の旨を伝えようとしたところ、
なんと飲み放題は時間無制限とのこと。
そんな馬鹿な話があるか???と思ったが
店の人が言うんだからしょうがない。
飲んでやりましたよ。
一人当たり7000円分ぐらいのお酒を。

カラオケのフリータイムが1100円で飲み放題が1500円。
フリータイムは午後6時から翌朝の6時まで。
つまり2600円のお金を払えば12時間、お酒が飲み放題かつ歌い放題なのです。
いやー、お得ですねぇ・・・。
こんなんでもうかるのかなぁ?

というわけで、カラオケに行ってたので今日は読書ができませんでした。
申し訳ありませぬ・・・。
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by komuro-1979 | 2004-08-24 06:04 | 日記