「若きウェルテルの悩み」 ゲーテ 新潮文庫

昨日と今日で「若きウェルテルの悩み」を読んだ。
213P。このくらい薄いと読むのが楽でいいなぁ。

あらすじは、主人公ウェルテルが人妻であるロッテに恋するが、
適わぬ恋ゆえに苦しみ、自殺するという内容。

感想は・・・。
う~ん・・・。
正直いまいちだった。

物語の大半はウェルテルのロッテに対する恋の苦しみの描写で占められるのだが、
それに飽き飽きしてしまった。
ウェルテルが女々しすぎる気がして好きになれない。

特に、ラストが気に食わなかった。
自殺するのは勝手だが、人に迷惑をかけすぎだ。
彼は死ねば苦しみから解放されるだろうが、
ロッテはこれから一生、苦しみを背負っていかねばならない。
アルベルトとの夫婦仲も破綻の危機に瀕するだろう。

要するに彼は自己中なのだ。
ロッテを愛していると言っておきながら、
ロッテの幸福や苦しみについてこれっぽっちも考えていない。
自分の愛さえ満たされればそれで良いのだ。
自分勝手な愛。
こういう人は好きになれない。

まぁでも、僕も恋人がいる人を好きになったことがあり、
その点でいろいろ共感できる部分があったことは事実。
それでもウェルテルに感情移入できなかったのは、
ひょっとしたら彼ほど深く人を愛さなかったからかもしれない。

・・・
オススメ度は星3つ。
この小説はウェルテルに感情移入できるかにかかっている。
もしこの小説を読む人が、現在、
このウェルテルと同じように既婚者を好きになってしまったり、
もしくは恋人のいる人を好きになってしまったりして
心の底から苦しんでいる状況にある(もしくはそういう経験がある)のならば、
ウェルテルの心理描写の中から自分の今の苦しみを上手く表現している
箇所を見つけ共感し、多少なりとも慰められるかもしれない。
そしてウェルテルの行動と下した決断に涙するかもしれない。


<オススメ度>★★★
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by komuro-1979 | 2004-10-28 14:15 | ドイツの小説
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