「彗星物語」 宮本輝 文春文庫

(あらすじ)
城田家は12人と犬一匹で暮らす大家族。そこに,ハンガリーからの留学生を受け入れたことから,ただでさえ騒動続きの城田家にさらなる騒動が巻き起こる・・・。

とても面白く,そして泣けた。

登場人物の個性が立っているのがいい。
一番好きな登場人物は,恭太のおじいちゃんである福造。
口は悪いが心優しい福造と,家族との,関西弁で繰り広げられる漫才は必見。
笑わせてもらいました。
この漫才が小説のとてもいいスパイスになっている。

家族内には次々と騒動が引き起こるが,人情味溢れる家族同士の結束によって克服してゆく。それぞれのエピソードは家族の温かみというものに満ちており,時には対立し,距離を置くこともあるが,結局はその温かみを求めて家族の下に戻っていく様子に,家族っていいなぁ・・・と,再認識してしまった。

ラストは泣けます。
久々に小説で胸が熱くなった。
是非読んでみてください。
どなたに対してもオススメできる小説です。


<オススメ度>★★★★★
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by komuro-1979 | 2006-11-20 20:59 | 日本の小説
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