人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「そうだったのか!現代史」 池上 彰 ホーム社

世界(現代)史の本。著者はNHKの「週間こどもニュース」でおなじみの池上彰さん。
この本は誰もが知っている比較的最近に起こった18の重大事件を扱っている
(目次を下に挙げておきます)。

これらの事件の説明を、単なる事実の羅列ではなく、
歴史的流れの中に位置づけ、ストーリー性をもたせて説明するために、
事件の原因と経緯がかなり理解しやすいものになっている。

また、「社会主義」などの難しい言葉を、簡単な言葉でわかりやすく説明している上に、
読者の興味を引くように、ところどころで小ネタ、たとえば
スターリンの独裁者ぶりを示すエピソードなどをたくさん盛り込んでいるため、
すらすら読めて、しかも飽きない。まるで歴史小説を読んでるようだ。

学生時代、教科書で学ぶ世界史の授業はあまりに退屈で、
僕にとってはもっぱら睡眠の時間だった。
教科書みたいなあんな無味乾燥なものではなく、
この本みたいな読者の興味をそそる本を使った授業だったら、
きっと世界史が大好きになっただろうにと思った。

<オススメ度>★★★★★


(目次)

冷戦が終わって起きた「湾岸戦争」
冷戦が始まった
ドイツが東西に分割された
ソ連国内で信じられないことが―スターリン批判
中国と台湾はなぜ対立する?
同じ民族が殺し合った―朝鮮戦争
イスラエルが生まれ、戦争が始まった
世界は核戦争の縁に立った―キューバ危機
「文化大革命」という壮大な権力闘争
アジアの泥沼―「ベトナム戦争」
ポル・ポトという悪夢
「ソ連」という国がなくなった
「電波」が国境を越えた!「ベルリンの壁」崩壊
天安門広場が血に染まった
お金が「商品」になった
石油が「武器」になった
「ひとつのヨーロッパ」への夢
冷戦が終って始まった戦争 旧ユーゴ紛争
by komuro-1979 | 2005-11-28 18:08 | 小説以外の本
<< 「レ・ミゼラブル(一)」 ユゴ... 「永遠の夫」 ドストエフスキー... >>