(あらすじ)
妻がつぎつぎに愛人を替えていく中、夫という位置にしがみつくことしかできない男トルソーツキイ。妻の死後、彼はかつて妻の愛人であった主人公の下に現れ、理解不能な言動を繰り返す・・・。 トルソーツキイの、主人公に対する復讐心と尊敬の心。 この矛盾する心のせめぎあいが、彼の意味不明な言動となって表出する。 最初はその言動のあまりの突拍子のなさに、ただただ滑稽だと感じたのだけれど、 だんだんと痛々しく思えてきて、最後には憐憫の情さえ感じてしまう。 人間の感情とそれに基づく行動は、時として理性を裏切り、前後に矛盾する。 それをここまで狂気的に描けるのは、すごいと思った。 ただ、ラストは、お互い「抱き合って、泣」いて欲しかったかなぁ・・・(笑) <オススメ度>★★★★
by komuro-1979
| 2005-11-28 01:43
| ロシアの小説
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