「雪国」 川端康成 新潮文庫

こういう超有名な日本の近代文学を読むのは、
高校生の時の読書感想文以来だ。
あの時は太宰治の「斜陽」を読んだけど、その面白さがさっぱり分からず、
文学というものに対して強烈な苦手意識をもってしまった。
そのせいで最近まで文学作品に手を出そうと思いすらしなかった。

そして今、少しずつではあるけど海外文学を読むようになり、
文学そのものに対する苦手意識がだいぶ払拭されたところで、
いざ日本の近代文学へ再挑戦。
「雪国」を手にとってみる。

しかし・・・。

正直面白いとは思わなかった・・・。

風景描写はすばらしいと思う。
日本語でこんなに上手に「美しさ」というものを表現できるのかと感心した。
文を読むごとに頭の中でその風景を想像し、
その情感豊かな表現をじっくり味わいながら時間をかけて読んだ。

しかし、ストーリーはほとんど印象に残らず、退屈とさえ感じた。
島村と駒子との恋愛はなんかあっさりしすぎていて、読んでいて感情移入できず、
良く理解できないまま終み終えてしまったというのが正直な感想だ。
普段、僕は小説を読むときはストーリーを追うことに夢中で、
風景描写を軽視してしまう傾向があり、時には斜め読みさえしてしまうのだが、
この小説は真逆だった。

「こんな有名な作品の良さがわからないなんて、文学を読む資格なし!」と言われれば
返す言葉が無いのだけど、退屈だったのだからしょうがない。
評価は星2つにしたいところ、文章の美しさで+1個。星3つにします。


<オススメ度>★★★
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by komuro-1979 | 2005-02-05 18:02 | 日本の小説
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