「トニオ・クレエゲル」 トオマス・マン 岩波文庫

1ページあたりの文字数が少なく、物語自体も126ページしかないので
軽い気持ちで読み始めたが、時間がかかった・・・。脳もお疲れ気味。

言ってる事が観念的で、意味を取るのに手間がかかる。
その上、訳が古いのか自分が馬鹿なのか、
辞書を引かないと分からない難しい言葉がわんさか出てくる。
これだけで投げ出す人が出て来そうだ・・・。

だけど、話は面白かった。
主人公に多少なりとも共感できたからだ。

では主人公はどういう人間か。
彼は作家であり、芸術家気質。
そのような気質を持っているが故に、世間と打ち解ける事ができない。
そんな自分を悲しむと同時に、
世間と打ち解けている人を多少あざけりりつつも、愛しはじめる。
(自分なりの人物像なのであしからず・・・)

この小説を面白いと思うかどうかは、
主人公に共感できるかどうかにかかっていると思う。
というのは物語の主題が彼の「自分探しの旅」だからだ。
共感できなかったら全くつまらない小説だと感じるだろう。
一方、主人公と同じような悩みをもち、多少なりとも共感できるならば
自分の悩みを解決する一つのヒントを与えてくれるかもしれない。

解説の、「作品の中に自分の自画像を読み取る作品」という言葉に妙に納得した。

オススメ度は・・・う~ん・・・。
万人にオススメできる作品ではないので星3つとしておくか。


<オススメ度>★★★
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by komuro-1979 | 2004-09-04 01:59 | ドイツの小説
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